のびのび育ちの会INFORMATION

第22回 のびのび育ちの会 ご報告

2022年最初ののびのび育ちの会が1月17日に開催されました。

今回は「ちいさく産まれた赤ちゃんのお話」。

東京都立小児総合医療センター新生児科の岡崎薫先生を講師にお迎えしました。

日本の新生児医療は世界でもトップレベルで、

22週から生まれた小さな赤ちゃんの生存率も年々上がってきている。

出生数は減少している中で、低出生体重児の割合は増えており、

100人に10人が低出生体重児で、そのうち一人が1500g未満という現状。

 

“退院した小さく産まれた赤ちゃんたちは、幸せに暮らしているのか?”

小さく産まれた赤ちゃんに起こっていることを具体的に教えていただきました。

脳の発達のこと、

高血圧や糖尿病などの身体症状のこと、

NICU長期入院による親子関係のこと・・・

退院した時にデバイスや障害がなくても、子どもたちが成長していく過程で、

身体的・精神的負荷がきて耐えられなくなることがある。

親子に長期的に寄り添ってくれる存在が必要だと。

 

講義のあと、参加者の皆さんと退院した小さく産まれた赤ちゃんを

地域でどのように支えていくかディスカッションの時間に。

「病院での半年ごとのフォローでは、介入が難しい」

「症状が出る前からの介入が必要だけど、今は普通なのにどうやって訪問看護指示書をだす?

 誰に?どうやって?親にどう話す?」

「訪問看護ではデバイスのない小さく産まれた赤ちゃんを紹介されるケースが少ない」

退院した子どもたちで心配なお母さんや子どもたちが集まる場を作って、

みんなで顔を合わせながら、必要な時に地域につなげていくなどできるかもしれない。

(コロナが落ち着いたら・・・)

 

岡崎先生の講義で小さく産まれた赤ちゃんが、一生懸命に生きていることを学んで、

定期的に話し合いの場を持ち、みなさんと考えていくことで、

小さく産まれた赤ちゃんに地域で寄り添っていく一歩につながる

 

岡崎先生、ご参加いただいたみなさま ありがとうございました。