のびのび育ちの会INFORMATION

第20回 のびのび育ちの会 ご報告

11月30日に行われた第20回のびのび育ちの会のご報告です。

講師は、宮城県仙台市で子どもを中心に訪問診療を行っている
医療法人財団はるたか会 あおぞら診療所ほっこり仙台の院長 田中総一郎先生。

今回のテーマは、「訪問診療をして感じること」「てんかんのこと」
退院して家に帰れば、子どもたちは患者ではなく家族の一員、
“家族や友達とともに、生まれてきてよかったと思えるようなあたたかい時間を過ごしてほしい”
田中先生が在宅医療で大切にしていることがたくさんつまった研修でした。

管理栄養士さんや音楽療法士などさまざまな職種の仲間たちとともに働く田中先生、
訪問診療に欠かせない多職種連携のキーワードを教えていただきました。
それは“おおらかさ&リスペクトをもつ”
専門性は違っても、困っている人がいたら助けたいと思う根っこの気持ちが同じなら、それぞれの専門性を生かして補いあっていくことができる!
訪問先では、職種のオーラ(雰囲気)を消して、人としてこの子のためにどんなことができるだろうとみんなで考えることが大切!

最後に、てんかんのお話。
病態やお薬のこと、てんかんの話はとっても難しいはずが…
田中先生がお話するとわかりやすい!
明るく前向きになれる!
発作を心配して刺激の少ない環境にいるのではなく、
自分の居場所があり、お友達や先生との活動を楽しんで、生活リズムが整うと、
正常な神経細胞が活発になる自己治癒力についても教えていただきました。

今回の研修、全国からなんと129名の方が参加されました。
田中先生のお話が終わった後も、質問&意見交換にたくさんの方が残ってくださり、
抗てんかん薬の調整について、胃瘻漏れトラブル、ミキサー食について、抗てんかん薬と肥満との関連などたくさんの質問をいただきました。
田中先生、そして参加者のみなさま2時間にわたる研修にご参加いただきありがとうございました。

次回は、12月14日、田中先生のお話第2弾、「呼吸のこと」「コロナワクチン接種した方々の反応」
などまたまた盛りだくさんの内容でワクワクしています。
画面越しですが皆様にお会いできることを楽しみにしています。