みんなの声VOICE

しんちゃんの歩み~生まれるまで~(7)

<重大な変化>

したあの日から、2週間後ほど経ったときでした。

いつものように超音波での主治医の診察があったときのこと。慎重にお腹の中を映しとっていた医師が、「お母さん」と話しかけてきました。

「私は、出来るだけいいことも悪いことも全てはっきり正直に話したいと考えるタイプなのですが、お母さんはどうですか?」

子どもの命の前に、綺麗事を言っても言われても仕方ない。私は客観的な話を全て聞いて、その中から選択をしていきたいです。遠慮なく全て伝えてください。その場でそう伝えました。

入院後、幸いにも落ち着いてきたと思われていたお腹の子どもに、変化がみられていました。

頭を映し出すと、脳の中に空洞ができていました。大きな障害に繋がりうる変化です。

もう一人の子どもが亡くなってしまった原因であるTTTS(双胎間輸血症候群)という一卵性双胎特有の病気が、何とか生き延びた子どもの体にも少なくない影響を与えていた可能性が高いとのこと。自然と小さくなって無くなることもあるけれど、どんどん大きくなることもある、様子を見ていこうと医師は率直に考えを伝えてくれました。

私にできることは、そうなっても尚、よく食べよく寝て、少しでもお腹の中の環境を悪くしないことだけでした。それでも亡くなったもう一人の子どものことを思うと、出来ることがあることは喜びでした。

この頃から、お腹の中の子どもたちに会える日のために、小さな白いケープを2つ、ほんの少しサイズを違えて編み始めました。

 

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