のびのび育ちの会INFORMATION
第29回のびのび育ちの会 ご報告
第29回のびのび育ちの会
講師は、びわこ学園医療福祉センター草津の高塩純一先生でした。
テーマは
動くことは学ぶこと
ー電動移動機器さえあれば子どもたちの止まっていた世界は動き始めます-
「動く」ことと「感じる」ことは表裏一体
感じることの豊かさ=「経験」の豊かさ
豊かな「経験」により様々な選択肢を得ることができ、
好きなこと、やりたいことを「選ぶ」ことができる、
ハイハイがもたらす影響、生後7か月から一人で動くことの重要性
子ども達の自発性を大切にした方法で、いろんなスイッチを使って、
座って動く、立って動く、座っていても足が歩いているように動く
友達と一緒に動く
子どもは与えられたり、一方的に教えられたりする遊びではつまらない
ガイドされた遊びの中で子どもが楽しみながら移動を経験することで
子どもの潜在能力を最大限に引き出す
移動を身につけると、
自立度が高まり、無力感が軽減する、社会性や情緒、認知の発達が促される
動画で見せていただいた
高塩先生が関わっている子どもたちの笑顔が今でも忘れられません。
ぼく、わたし、一人で動けるよ!ひとりでできるよ!
自信に満ち溢れた満面の笑み。
子どもたちの発達を支援する移動機器は制度上給付の対象にならず
電動車いすの給付は、学童期から、交通ルールが理解できるという条件があり
たくさんの子ども達がハイハイできるころから移動を経験できるように、
できるだけ安価で手に入れられるよう開発されたベビーロコ、キャリーロコ
他にも高塩先生の研究の実践内容をたくさん教えていただきました。
ディスカッションタイムでは
高塩先生のお友達の皆さんから
絶対に乗れないと思っていたけど、高塩先生に「乗ってみないとわからない!」と
言われて、ベビーロコに乗せたときの娘さんの反応、
F-Words、子どもたちに必要なのはFUNだよねと語ってくださり、
ベビーロコやキャリーロコの展示会情報を教えてくださいました。
高塩先生からは、
キッズロコプロジェクトで移動支援について点をつくり、
いろんな職種の人と仲間になって繋がって、点を繋げて線にしていったところ。
これからは、地域で当たり前のように使って面にしていくことができたらと。
電動移動機器の給付がおりるにはどうしたらいいか?
アテトーゼのお子さんにもベビーロコ使えますか?
ベビーロコを使うのに理学療法士がいないとだめですか?
など具体的な質問がたくさんで、みなさん前のめりで興味津々でした。
こうして勉強会を通じて、様々な職種の方々が知って拡がって
ベビーロコなどの移動機器を当たり前のように使って、
皆さんと面にしていきたい!と実感したのびのび育ちの会でした。
今回も100名を超える皆様に参加いただき、ありがとうございました。