みんなの声VOICE
しんちゃんの歩み~生まれるまで~(10)
<命名>
帝王切開の日が近づき、私たちは二人の子どもの名前を決めておくことにしました。
生まれるときに、その瞬間にしか、直接名前を呼んであげられないかもしれない。そう思ったからでした。
お兄ちゃんが生まれるときに字画等を調べ、子どもにつけたい漢字の候補がいくつか浮かんでいて、第2子、第3子にも、その候補の中からつけてあげることにしていました。
双子ちゃんには何がいいだろう。
これから生まれる1人には、「心」の字を使いました。
身体に大きな不自由さをもって生まれてくるのならば、せめて豊かな心を神様からいただいて生きていこう。
そういう願いを込めました。
先に亡くなっても相方のためにお腹の中にいて頑張ってくれたもう1人には、「功」の字を使いました。
あなたのおかげでこれまで沢山の喜びを感じられた。あなたのおかげで「心」が生き残れている。功績の功。
戸籍には残らない名前だけれど、感謝の気持ちを込めた、大切な大切な名前です。