みんなの声VOICE
しんちゃんの歩み~生まれるまで~(5)
<できるだけ長く>
入院して3,4日経つと、医師から、弱っていた子どもの体調が安定してきたようだという話を聞くことができるようになりました。
医師の判断では、このまま安定できるようなら、早くにお腹から出してしまうのではなく、少しでも長くお腹の中で育ってくれることを見守り、出来るだけ成長してから出してあげることがよいと考えているとのこと。
お腹の中で亡くなってしまった子どもはどうなるのかと尋ねると、先に出してあげることは出来ず、帝王切開の日まで待っていてもらって、二人一緒に出してあげることになるそうで。大分育ってきているので、体に吸収されきってしまうことはなく、それまで身体は残るだろうけれども、どれだけ形として残っているかどうかはわからない。会うのが辛い状態かもしれないということでした。
亡くなった命を綺麗な姿で送ってあげたい。
そう思うけれど。
一方でもう一人の子どもの命が最大限守られる方法を選択したい。
夫婦で話し合い、二人には、出来るだけ予定帝王切開の日までお腹の中で過ごしてもらうことにしました。