子どもが元気になる在宅ケア研修会①(2019/11/10)のご報告☺

去る11月10日、なるの二階研修室にて

看護師がとことん知り合う!子どもが元気になる在宅ケア研修会(全5回)の第一回が開催されました!

   

自己紹介は少人数の為、皆さんがどんな思いを持っているか、どんな方々と関わっているか、

「とことん知り合う」べく、ゆっくり聞くことができました。

 

初回のテーマは以下の通り☟

『医療的ケアや配慮が必要な子どもの育ちについて』
* 子どもの「大好き」から始まるケースワークとコミュニティーワーク、発達支援の基本
* スペシャルニーズを持つ子にありがちな身体と心の凸凹

子どものこと、発達のこと、感覚のこと・・・

基本的な子どもの発達に、食事や体の成長、その時々必要な体験についても絡めた「子どもの生活」を学んでいきます。

話を聞きながら、不安な感覚って?安心できる感覚って?とペアになって実践・体感してみたり…

密度の濃い一日になったように思います。

 

参加者の方から頂いたアンケートより、感想を抜粋してご紹介させていただきます。

 

・感覚統合のことは以前から知りたかったので、さらに学習したくなりました。呼吸ケアのこと、発達のこと…病院に持ち帰り、広められたら良いです。

・感覚が大切であることと正常発達について改めて知ることができてよかったです。足りない場合はこんな支援が考えられる、と具体的な話が多くわかりやすかった。

・発達・原始反射を理解して関わることの大切さが良く分かった。理解することで必要な支援も見えてくるので、早期療育に取り組んでいきたいと思った。

・発達を促しながらも看護師としてどんな視点で見ておくのか、何のために見ておくのか、発達テストの資料もありわかりやすかった。

・こどもを見るときの大前提が、発達状態を評価することだと感じた。

 病院で勤務をしていても、こどもの発達について系統立てて学び、それを評価するというところまでは至ることはなく、有意義な学びになった。

・仙腸関節周りをマッサージしてあげる事は体全体の発達を支援するだけで無く、前庭覚不安の緩和や排泄コントロールにもつながる。

・子どもの発達は方向性と順序性があるので、正常発達を理解し、適切な時期に介助し促していくことで、内蔵の成長にもつながっていくことを再認識出来ました。

・子どもの行動からどの感覚を欲しているのかを理解し、遊びの中で発達を助けるアプローチができるようになりたいと思います

 

また、研修後には、

・骨盤の位置、今までの育ち、良肢位を訪問でも児発でもすごく意識するようになった。

・排痰ケアの重要視を再確認できたので、吸引後のアンビューやカフアシストに加え、適宜アンビューで胸郭を広げて呼気介助をして排痰を促したり、

 側臥位やうつ伏せなど日常的に行っていけるように取り組み始めました。

・今後は家族が日常のケアの一環として行えるように伝えていきたいと思い、リーフレットを作成中です。

など、意識の変化や、すでに実践をしてくださっている方もいらっしゃるようで、大変うれしく思います。

 

今回の研修を受け、

・児のことを正しく評価できるようになりたい

・さらに具体的な関わり方を学びたい

・できるようになっていたことができなくなったときはどうしたら?

など、それぞれ疑問や新たな課題意識の声も聞かれました。

 

次回のテーマは

『気持ちの良い感覚と心、原始反射と運動機能、統合されて育つという事』
* 医療的ケアの道のりのイメージをつかむ
* 呼吸・循環・栄養・重力・視覚・聴覚・触覚・固有受容覚・前庭覚

 

感覚統合について、より学びを深めていければと思います。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

 

~おまけ~

↑朝から皆様へのお土産のため庭のみかんを狩るスタッフ